開催日: |
2008年9月16日 |
場 所: |
中国放送役員会議室 |
最初の議題は、テレビ番組「命あるうちに‥ 戦後63年、ヒバクシャたちの訴え」(8月6日午前9時55分〜10時50分放送)の審議でした。
2003年以降、全国各地で起こされている原爆症認定をめぐる集団訴訟では国側敗訴の判決が相次いでいます。一方で、黒い雨を浴び、病気に苦しみながらも、科学的立証が難しく、全く援護を受けられない人もいます。番組では原爆により苦しみ続けてきた人々の生き様と悲痛な叫びを追っています。
委員の方々からは以下のご意見、ご感想をいただきました。
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広島の放送局の使命として、RCCが自主的に制作したことに感銘した。
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昔の映像や新しい取材など幅広い内容で良かった。
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この番組は真摯にカッチリと制作している。
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原爆症認定のこの1年の変化や課題をとらえて、よくまとめられている。
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亡くなった祖父母が黒い雨を浴びたらしいと聞いたことがある。当時は何も考えなかったが、もし、祖父母が生きていてこの番組を見たら、感じ方が変わったと思う。
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マスコミの役割は、提訴して1、2年、被爆者が一番苦しんでいて、裁判の成り行きが分からない時にこのような番組を提示して世の中に知らしめることだ。
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広島市が黒い雨の調査をしているが、今後、どうなっていくか継続して取材すべきだ。
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原爆症認定の基準になっている原因確率とはどんなものか、どこに問題があるのかを整理して出したほうが良かった。
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国や放射線影響研究所など、この問題を科学的に研究しているところの取材がなかったのが気になる。
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事実を伝えるだけではなく、国や医療機関、企業がやるべきことを提示する番組を次回、制作してほしい。
続いて、中国放送が実名で報道した「県知事選裏金疑惑」が「放送と人権等権利に関する委員会」で審理されていることを報告しました。申し立てたのは、元県議の3人です。今回の審理対象は放送ではなく、中国放送のホームページです。9月16日に開催された同委員会では結論が出ず、継続審理になっています。
3つ目の議題は秋の番組改編でした。
テレビはゴールデンタイムを中心に大きく改編。自社製作番組では、水曜朝9時55分から、「いきいき健康ライフ」を制作し、中国、四国でブロックネットすること。ラジオは「道盛浩のバリシャキNOW」が月曜日から金曜日の放送になることなどを報告しました。
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