開催日: |
2008年1月15日 |
場 所: |
中国放送役員会議室 |
今回の番組審議会では、冒頭、RCCが制作したテレビ番組「子どもと島とおとなたち」が第3回日本放送文化大賞準グランプリを受賞したお礼に、安東社長が昨年末、百島小中学校に出向き、パソコンとトロフィーのレプリカを贈呈したこと。いただいた賞金で新たに番組を制作することを報告しました。また、放送法の改正など取り巻く環境は厳しくなっていますが、RCCはしっかりとローカル情報を発信していくことなどを説明しました。
続いて、番組審議に移りました。
審議したのはテレビ番組「生きる×生きる 奥様は能楽プロデューサー」(2007年12月16日放送)です。
この番組は、福山市在住で能楽の喜多流4代目の大島政允さんの妻、泰子さんが能の普及のために家族とともに奮闘する姿を描いています。泰子さんは自宅の能舞台での定期公演の運営から、小中学校の能楽教室の企画、新作能の公演など、主婦業の傍らプロデューサーとしての仕事に情熱を注いでいます。
撮影はすべてハイビジョンで行い、民間放送教育協会加盟の33局で放送されました。
番組視聴後、委員の方からは以下のご意見をいただきました。
-
こういう活動をしている人がいることを知らなかったので、いいものを見せてもらった。幼稚園児が正座をしていたが、自分は1分も出来ない。子どもに与える影響があることに驚いた。
-
番組は泰子さんの行っている仕事の紹介だけに終わったと思う。能楽を伝えるとはどんなことかをもう少し映像で見せてほしかった。番組の意図が解りにくい。
-
能の入り口として見るのはとてもよかったが、能の奥深さがもう少し映像にでればもっと良かったと思う。全体的には泰子さんの苦労とか、陰で支える大切さはよくわかった。
-
伝統芸能プラス子どもたちということで番組はとっつきやすいが、残るものがぼゃっとしてしまう。また、子どもを撮影するときはカメラを低くしてほしい。能の魅力と奥が深くておもしろい部分が表現できていれば良かったと思う。
-
能楽プロデュサーを取り上げるには時間が短すぎた。また、雑音を拾うところとまったく雑音がない部分があったが、それが聞き辛かった。
-
能の知識がないので勉強できるかなと思って見たが、1回見るだけでは伝わらなかった。初めて能に接した台湾や韓国の子どもたちの感想がほしかった。
-
泰子さんが行っている試みが子どもや家族にどのように定着していくのか見たかった。今後も放送してほしい。
番組プロデューサーは、能をわかりやすく描くことに工夫をしたが、一方で、能楽プロデューサーというものを映像にすることは難しかった。音声については民生用のデジタルカメラで撮影した部分はノイズを除きにくいことを説明しました。
|