(於 中国放送会議室)
2007年1月16日
1月の審議番組は、昨年度、民教協全国ネット番組「生きる×2」で、年間優秀賞を受賞したRCC制作の「馬の神様と呼ばれて」です。
この番組は、馬の蹄を削り蹄鉄を打ちつける蹄鉄師で、「馬の神様」と呼ばれている世羅町在住の福永守さん77歳の職人技と頑固なまでの職人魂を描いた作品です。
番組視聴後、委員の方々の以下の御意見御感想をいただきました。
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日本全国を股にかけ、神様と呼ばれる人が広島に住んでいる。すごいことだと思います。楽な仕事を求めがちな社会にあって、縁の下の力持ちとして、人知れず頑張っているこのような職人の方々をもっと番組で紹介して欲しいと思いました。
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頑固な職人を通して、如何に生きるか、生き方を描いた番組で、かっこ良さの基準というか、自分の輝き方みたいなものが表現されていたと思います。
「それは職人じゃない」と怒られたところなど、ちょっとドキッとしましたが、素直に楽しく見ることができました。
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朝早い時間の放送は、残念だと思います。今、こども達の教育が問題になっているが、楽しいばかりではない職人の魂を、子供たちが見て感じ取って貰えればいいと思いました。
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一番気に入ったのは、「ばかやろう」という言葉です。あれは職人が弟子を育てる一つの言葉だと思いますが、こういうやり方が未だに生きている。最近見ることがなくなった光景を見ることができてよかった。
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もう少し長いレンジで、馬のビフォー・アフターがわかる映像があれば、達人の技が浮かび上がったのではないかと思います。
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あの職人さんが「神様」と呼ばれるまでには、多くの苦労があったと思います。また、「周りの人に嫌われても、馬に嫌われなければいいんだ」というポリシーは、いろんな方との摩擦があったと思います。そういったところにも迫ってみればおもしろいと思いました。
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若い人などには、ちょっと入りにくいかなと感じました。幅広い層に見て欲しいのであれば、やはり時間帯とか、格好よさを際立たせる演出をされた方がいいのではないかと感じました。
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現代っ子に技術を教えるには、嫌にならないように、飽きないように、諦めないように、優しくというのが現状です。この福永さんの場合は、特別なおじいちゃんだからこそできる。そこがうまく表現されていたと思いました。
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職人である福永さんの独特の生き方がよく描かれていた。職人である彼のゴツゴツした言葉に好感が持てた。
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