第508回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)
2006年10月24日

10月の番組審議会は、10月19日にニューススペシャルとして放送した「藤田県政の闇」を審議しました。この番組は、藤田知事の後援会が2003年12月に広島市内のホテルで開催した政治資金パーティをめぐり、後援会の元事務局長が政治資金規制法違反の疑いで逮捕、起訴され、執行猶予付きの有罪判決をうけました。しかし、具体的な金の流れは明らかにされませんでした。RCCは、特別取材班を編成して取材を続け制作したものです。
委員の方々からは、次のようなご意見・ご感想をいただきました。

  • 政治問題というのは、これまで何回もしり切れトンボで終わり、何も解明されないまま時間とともに忘れ去られて来た。それではいけないので、第2弾、第3弾と続けて報道してもらいたいと思う。


  • こういう政治問題は、色々と手を変え品を変え報道し続ける必要がある。
    この継続性が、県民・市民の政治への関心をアップさせるのではないかと思います。


  • お金が絡んだ選挙関係のことを報道するのは、広島のような地方では、かなり難しい点があると思いますが、よく取材をされていると思います。また、このような時系列に沿った編集は、全体像が分かり易くて良い番組だったと思います。


  • 番組が「本当の真相はどこにあるのか」で終わると、それを取材するのがマスコミじゃないかという気がします。県議会の問題と知事の問題、大きく2つあると思いますが、どう見たらいいのか識者の話などが入れば、もっと見る人の手助けになったのかなと感じました。


  • 「報道しないことは何も無いのと同じ」ことなので、少しでも真実に迫る取材報道を継続して行って欲しい。


  • 選挙とお金の問題は、選挙民にとって分からないところなので、問題が発生した時に徹底的に明らかにしていくことが、民主主義社会にとって重要なことだと思います。
    また、継続していけば、必ず何らかの世論が形成されていくと思うので、ぜひ取材を続けていただきたいと思いました。


  • 悪しき慣習が存在する広島の政治風土というものがよく出ていたと思います。知事と県議会の問題は、県民自身の問題であり、タックスペイヤー(納税者)としての意識の低さにつながると思います。その意味でも放送する意義は大きいと感じました。


<文責 番組審議会事務局>

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