(於 中国放送役員会議室)
2006年5月23日
5月の番組審議会は、自社制作番組「百ます先生の贈りもの〜尾道・土堂小3年間の記録」を審議しました。
この番組は、生徒数七〇人足らずの小さな公立小学校に、公募で選ばれた校長先生が赴任、子ども達の学力を伸ばすという一つの方向に向かって、学校、家庭そして地域がそれぞれに努力をして大きな成果をあげた。その3年間を描いた番組です。
番組視聴後、委員の方々からは
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先生自身が変化して、楽しんで指導するようになり結果として学校が良くなったという事例は、ビジネス界に置き換えると、経営者なり管理職がどんどん意識改革をして社員を引っ張っていく組織運営論にも重なります。日産自動車を立て直したカルロス・ゴーンさんのイメージとだぶらせて見ていました。経済人が見ても、大人が見ても非常にいい番組で、良い作りになっていたと思います。
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陰山先生の影響ってすごいと思います。同じ年頃の子供を持つ親として、こんなにモチベーションの高い先生に教えてもらう子供たちが羨ましいと思いながら観ていました。
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天邪鬼なものですから、何でこんなに素晴らしいのか。負の部分はないのだろうか。
全編賛歌で、もう一つ納得できない部分があります。とは言いながら、番組としては良かったし、視聴者に訴えるものがあった。これは間違いないと思います。
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始めの内、反対していた先生方が変わっていったという説明がありました。その辺りの苦労話みたいなものが、もう少し盛り込まれていた方が良かったのではないかと感じました。基礎学力のアップという点では成功している。では、次に何をするんだろう。これからの課題をどう掲げていくのか。その辺りが知りたいと思いました。
いずれにしても、3年にわたり取材をしたから、このようないい番組が出来たのだと思います。
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大変に丁寧な取材をされたという印象を持ちました。
但し、視聴者が陰山さんの教育法は素晴らしい。この教育法じゃないといけないと一般化し過ぎると危ない。そんな感じがしました。
などの御意見ご感想をいただきました。
番組審議に続いて、
深夜のテレビショッピング番組で、一秒間に3回を超える点滅映像が放送されたと総務省から指摘を受けた問題について、RCCは、今後、複数による映像チェックを行うとともに民放連のガイドラインの厳格な運用と周知徹底を図ることで再発防止に努めると報告し、了承されました。
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