第494回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)

平成17年度最初の審議会では、春の番組改編で「ごじテレ」からタイトルを一新、再スタートした「イブニング・ふぉー」を審議しました。
MCは、「ごじテレ」から引続いての西田篤史さんと岡佳奈アナウンサーを起用し、放送時間も午後3時54分からと1時間繰り上がりました。
この番組は、広島に拘りながら刺激・好奇心を合言葉に、提案型の生活情報番組を目指しています。
視聴後、委員の方々から次のようなご意見、ご感想をいただきました。

  • 良いも悪いもラジオ番組的という気がしました。全体的には、どのコーナーも丁寧な説明で好印象ですが、どこか盛り上がるところがあっても良かったのではないかなという気がしました。
    出演者については、西田さんと岡さんが共にスーツ姿で几帳面なスタイルでやっておられたんですが、もう少し華やかさがあってもいいのではないでしょうか。


  • 古民家や山菜を紹介した後の料理コーナーで、フランス料理が出てきたので頭の切り替えができなかった。あそこは一貫したストーリーで、山菜を使った料理だとか地産地消的な料理、を取り上げていれば、もっと惹きつけたのではないかと思いました。


  • 西田さんと岡佳奈さんは、さわやかでいいコンビだと思います。
    スタジオも広く色彩も明るくなって、とてもいい感じで全国放送と比べてもひけをとらなくなったと思います。


  • 他局も全く同じような地元の情報番組を放送していると思います。他局との違いはよく分かりませんが、司会の西田さんと女性アナウンサーは、非常にフレッシュで親しみやすいと思いました。ちょっと違和感があったのは、芸能ニュースが入ったことです。広島に特化されてやられた方が良いのではないでしょうか。午後4時から5時というのはお母さん方が忙しくなる時間帯だと思います。その割には、一つ一つが丁寧な作りで長かったような気がしました。メリハリのきいた構成をされた方がいいのではないかと感じました。


  • 生中継が入れば日常的なものが身近に感じられていいんじゃないでしょうか、そういった同時情報的なものを番組に活かされたらと思います。
    基本的には、家庭の主婦が見られているので、番組を通して主婦の悩みなどを解決していくような企画をされても面白いかなと思います。


  • 料理コーナーは、もう少し短くてもいいと感じた。レストランの料理長が料理を作るのもいいのですが、料理学校の先生が作る簡単料理の紹介もいいのではないでしょうか。「あの人に会いたい」では、台風で大きな被害を受けた宮島を取り上げられました。被害映像とともに神職の方々が大変な体験談を語られたのは良かったと思います。


  • 去年、大きな被害を受けた宮島のその後を取材され、神職のご苦労とか体験談を聞けたのはとても良かったと思います。欲を言えば、もう少し何か自然と共に生きている日本人の心みたいなものを神職であるご本人たちの言葉で描かれていればもっと良かった。


  • 放送時間帯の難しさがあるだろうなと、制作している方々の苦労みたいなものを感じながら見ていました。ローカルカラーがあるかと思えば洋風のレシピが出てきたりして、実際のところ何が売りなのかなと思いました。つまり、何をクローズアップしているのかが分からないのでやや平板な印象を与えるのかなと感じた。


  • マスコミは、一度取り上げたニュースのその後を伝えることが少なくて忘れっぽいとよく批判されますが、そういう意味では「あの人に会いたい」は面白いコーナーで、宮島の話題はもう少し話を聞きたいという気がしました。


  • 最近、こういう番組はステレオタイプが多くて他社の番組と変わらない。この番組が狙っている生活情報は、どういうものなのか。例えば、この日にはこれを重点に、この日はこういう点に時間を割くというようにされないと難しいという感じがします。
    何せ長時間の番組ですから、オープニングで番組メニューを紹介されると見やすいかなと感じました。


<文責 番組審議会事務局>

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