第490回中国放送番組審議会概要

(於 中国放送役員会議室)

 12月の番組審議会は、木曜日のゴールデンタイムに放送している自社製作番組「神様の宿題」のスペシャルバージョン「神様のゆうびん屋さん再会スペシャル」(12月16日放送)を審議しました。
 この番組は、マジシャンでお笑いタレントでもあるマギー審司さんが、直筆の温かい手紙をいろんなハプニングを起こしながら広島県内を駆け回り、直接届けるという番組です。
番組視聴後委員の方々からは次のようなご意見ご感想をいただきました。

  • 大変面白く見させていただきました。「手紙が人と人をつなげていく。それが神様のゆうびん屋さん」というテーマが、極めて分かりやすい。郵便というものは手紙を運ぶわけですが、そのことによってつながりを再生していく。幾つかのエピソードがありましたが、特に最後の吉川先生のパートにそれが非常によく出ていました。感動的なラストで、神様のゆうびん屋さんの真骨頂という感じでした。地方局の作られた番組としては、高く評価したいと思います。


  • こういう時代の中で、これはいい番組で非常に感動しました。久しぶりにいい番組を見せてもらいました。


  • 放送の翌日、金曜日に女性10人くらいで集まる機会がありました。私は幹事でしたのでこの番組を皆さんに見てもらい、次の日感想を聞きました。いい意見が聞かれるかなと思っていましたが、皆さん殆ど同じ感想でした。50代、60代ぐらいの人たちの集まりですから年齢的に、この番組のターゲットではないかもしれません。うるさくて、なんの意味があるのか分からないということでした。


  • 最近は、やたら神様の何とかっていうのが多くなってきている。そういう冒涜的な言葉はタイトルに使って欲しくないという気持ちがします。
    地元の皆さんは興味と関心を持って、一生懸命見られるだろうと思います。手紙の重要な役目をもう一度取り戻すきっかけづくりになる。そういう期待をもたせるような番組ではあったとは思います。私自身、ずっと見続けるかなと考えると、そこまでの興味は持てないと感じました。


  • 視聴者はじっと見るというよりは、多分番組を見ながら食事をしながら入れ代わり立ち代り見るというリズムを想定しての番組作りなのだろうと思います。
    こういう時間帯に、広島のオリジナリティーがあり、みんなが楽しめて、自分たちの町のことを知り誇りが持てるような方向性が出ていれば、この時間帯にやる意味は、あると思います。


  • 番組の前半は、私の年代になるとどこか違和感があって乗っていけなかった。放送された時に生で見ましたが、最後が感動的なシーンで終わったという記憶が全くないんです。ですから、間延びしていると感じてチャンネルを変えたのかも知れない。


  • キー局が作っているタレントのバラエティ番組の押しつけがましい笑いや何とかサスペンスの人殺しドラマが多い中で、素人さんのユーモアを描いたこういった番組は一服の清涼剤になって意義もあるのだろうと思います。


  • 番組は普段の生活の中に流れている。それを限られた時間の中で視聴者を引きつけて、最後まで視聴させる力を持っているかという観点から見ると、この番組はそれだけのインパクトのある映像にも構成にもなっていない。若干、間延びしているという印象を持ちました。


  • 番組に出ている子ども達を見ていたら反応がすごいじゃないですか。我々が時代遅れになっているのか、感度が低下してきているのかも知れないと感じながら見ました。


  • 不祥事のお話がありましたが、自分達は特別な業種じゃないんだという点、あるいは報道に携わっている以上は、より高い倫理感を持って業務を遂行しなければいけないということを労使共に協議をしていただく。今、そういうことが必要なのではないのかなと、外部から見ていて感じました。その点をご検討いただければと思います。


などのご意見ご感想をいただきました。

<文責 番組審議会事務局>

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