(於 中国放送役員会議室)
11月の審議会は、1997年4月にスタートし今年で8年目となる深夜のバラエティ番組「KEN―JIN DX」を審議しました。この番組は、広島県人や、広島出身で頑張っているアーティストやタレントを取り上げて応援しようというコンセプトでスタートしました。現在は、いろんなタレントさんを広島に招いて、広島を知ってもらいその良さを発信するというコンセプトで、メインターゲットは10代から20代の若い男性です。今回審議されたのは10月22日に放送した「ルパン4世」です。これはアニメの「ルパン3世」をもじったもので、広島市内をあちこち走り回りながらお宝の争奪戦を繰り広げるというシリーズ企画です。
番組視聴後、委員の方々からは
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昔、子どもたちがやっていた「かくれんぼ」だなと思った。20歳でも子ども心がある人は、鬼さんごっこで面白いかも知れないが、私達の年代から見るとちょっと疲れた。何とも言いようがないですね。
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このような番組ではなくて、広島人として何か希望のある、明るい広島になるような番組が作られないのかなと番組を見ながら思いました。この番組は先週も見ましたが、番組を見た途端に口から牛乳を吐いて、テーブルが牛乳だらけ。もう、あまりに気持ち悪くて続けて見ることができず、テレビを切って寝てしまいました。
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この番組は真夜中の番組で、ターゲットにしているのは我々ではなくて、あの辺の時間にテレビを見ることができる人という形で限定しているからこそ、このような番組が作られるのだろうと思います。ゴールデンタイムのコアなところで放送すると、恐らくいろいろ問題があるだろうと思いますが、金曜日の夜中でターゲットを絞っているという意味では、ある程度理解できる。私が若い頃は、あの時間帯は殆ど東京発の情報が多くて憧れて見ていたところもありました。地元が制作する番組であれば、他に活用の仕方はいくらでもあるのではないかと思います。
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私自身は、まず見ないですね。わざとらしいドタバタというか、大人の鬼ごっこ。そんな感じがします。番組そのものが何を目的としているのかが大切で、広島出身のアーティストの人達を応援する番組ということであれば、全く別のジャンルに入るような気もするし、広島案内であれば、もう少しいい形で案内をして欲しい。広島から何かを発信するなら、イメージ的にも他のやり方があるんじゃないかなと思いました。もう少し落ち着いた番組の方が、深夜に合っているような気がする。これもやっぱり年をとったせいなのかなと思いながら見ておりました。
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最初から最後まで全く溶け込めないというか、生理的に受け付けないというのか、そんな感じがありました。やはり皆さんおっしゃっているように、10代、20代の感覚であれば受け入れられるのかも知れませんが、どうもストーリー性のなさとドタバタした感じというのは、とても受け入れられないという印象を持ちました。
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広島出身のアーティスト、先日奥田民生が市民球場でコンサートをしましたけれども、矢沢永吉や浜田省吾といった人達の力を、なんとか地域のために使えないかといろいろ考えている。こういった番組が鎹役になっていけば、若い人たちにもいいんじゃないか。最初のコンセプトを生かして、そういうきっかけづくりの役割を担っていただければと思いました。
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率直に言って意見がないですね。映像だけでストーリーが分かり、意味がある程度分かる。音声だって、別にナレーションがなくても追いかけることができるような内容でなければまずいと思う。映像の作り方も非常に雑だ。こんな番組を公共電波に乗せる必要はない。この番組を7年も8年もやっているとすれば、これはちょっと問題だと思う。
しかも内容的に若干良くなった、ひどい所が少し整理されたということですが、何をチェックされたのか。チェックの基準を見せてもらいたい。
民間放送としてはスポンサーの問題もあり、視聴率など非常に気になるだろうということは分かりますが、それなりのきちんとした意図、RCCのポリシーみたいなものを前面に出せるような番組を作っていただきたい。それこそ、本領発揮ができるのではないかという感じがします。例えば、広島は、自然災害は大丈夫だと言いながら、実は台風には脆いし洪水の危険も非常に高い。そういったことについて、危険を煽るだけではなく危険に対する我々の準備や対処行動をセットにした総括的な番組が作られればいいなというふうに思います。
などのご意見ご感想をいただきました。
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