(於 中国放送役員会議室)
第476回中国放送番組審議会は、7月22日(火)に開催されました。
今月の審議番組は7月10日、木曜日、午後6時55分から放送しました自社制作番組「TIM 神様の宿題」です。この番組は、「パパタイム」という長寿番組の後番組として、7月10日から始まった新番組です。番組のコンセプトは、広島県民参加型の熱血協力挑戦バラエティで、協力挑戦をテーマに制作しています。
出演者はTIMという東京の芸能人、ゴルゴ松本・レッド吉田という2人のコンビとRCCのアナウンサーの桑原しおりそして広島県民です。
番組の内容は、神様が一般の視聴者、県民に、ある宿題を課し、それをクリアすると、挑戦者は希望した賞品が貰えるというコンセプトで、面白おかしくしかも真面目に取り組んでいこうという企画です。
番組視聴後、委員の方々からは
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とても楽しく見せていただきましたし、キャラクターの使い方が面白いなと思いました。私達の年になると、テレビゲームみたいなキャラクターが動くとついて行けない部分がありますが、TIMの使い方は良かったなと思いました。
気になったことは、言葉と姿ですけれども、あの2人は恵比寿大黒をイメージしてらっしゃるのか、なんか衣装がちょっとギンギラギンすぎるかなあという、私自身は受入れ難い衣装だなと思いました。
言葉については、TIMの二人が基本的にとても人を大切にする言葉遣いをしているというのは分かりましたが、「宝の船に参れ」とおっしゃいましたよね。命令口調で。あの時に、神様ってそんなに威張っているものかい? TIMとして語っている時は、いい言葉遣いだと思うけど、神様として語る時に、すごい権威を振りかざしているようなところを感じて、ちょっと気になりました。
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私は大変楽しかったと思います。ただ、あれが今の流行りというか、この番組もニュースの番組もそうですが、折角面白く見せておいて、コマーシャルを挟んでその続きが出て来るのかと思って見ていたら次の話題が出てくる。トンチンカンのような感じがして、それが現代のやり方にしても、ちょっと私なんかには理解できないところがありました。しかし、全体的には非常に娯楽性があって楽しかったというふうに思います。
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私は、TIMの2人が最初にドッと出てこられた服装というのに、えっ? という感じがしました。神様という言葉を、そんなに軽々しく使っていいのかなというふうなタイトルだと思いました。しかし、2人のコメディアンの掛け合いは良かったし女性アナウンサーも自然な感じがして良かったと思います。それから家族の良さを、うまく引き出している番組だなと思います。もう一つ良い点は、やはり地元の方がどんどんこの番組に参加できるということです。最後まで楽しく見せていただいたので、また次を見たいなという気持ちにさせた番組ではないでしょうか。
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余りこういう番組は見たことがないんですが、今日久し振りにのめり込んで見ちゃいました。ただし、どなたか言われたように、「むすび」から「ボウリング」へポンと場面が変わった時に、その前に子供の涙の絵が出ていたものだから、ボウリングが早く終わらないか、むすびの続きが見たいという思いがした。なんかボウリングの出演者が可哀相だなと思った。
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イントロの部分がもう一つ自分自身の感性とマッチしなくて。何がタイトルと関係があるのかなというような感じで見ていました。最後のおむすびの話題は、非常に面白い内容だったと思います。興味深く見ました。
どなたか指摘されていましたが、ボウリングに出てきたお子さんの髪型というのは、私も非常に気になりました。あのような突出した感じの髪型が普通とは思わないけれど、ちょっと気になったことは事実です。
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私も非常に楽しく見させていただきました。タイトルが「TIM神様の宿題」ということで、どういう番組なんだろうかと思っていましたが、説明を聞いてああ成る程と思いました。内容的にも、「おむすび」なんかは、家族の感動があり裏話的なこともあったりして時間的にも長く丁寧に作っている。ボウリングの方は、あっさりと流している感じがした。それから、賞品でニュージーランド旅行がありましたが、参加者が自分の要望するものが貰えるということでしたが、賞品に大きな差がある。どのようなやり方をされているのかなということが、ちょっと気になリました。
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私は、昔あった番組の真似をしているように感じて、余り良いとは思わなかった。RCCは、最近ほかの番組を見ても、大阪の芸人が来て、わざとらしいような番組が多い。どれも同じようで面白くないと思えて、私はチャンネルを変えてしまいました。
今日全部見せてもらって、申し訳ないですが視聴率を狙ってこのようなアホみたいなと言ったら悪いんですけど番組を作られているのかな思いました。
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非常に面白く拝見させていただきました。従来のRCCさんで作っておられた地元のこういうバラエティ型の番組としては、「週刊パパタイム」がありましたが、あちらのほうは取上げるものが、レジャー情報であるとか、飲食店の情報であるとかにだんだんと比重が移っていったように思います。今回の「神様の宿題」の場合には、文字通りコミュニティを紹介する。そういう視点でやっておられるのが、新鮮さを感じました。最後の吉川一家のおにぎりは、これは良かったですね。実に見ていて楽しかったです。今までにない、こういう人と人との結びつきのあり方を色々切り取って見せていく。このファミリーの「おにぎり」は秀逸。演出家が全くいらないと言ったら怒られるかも知れませんが。お子さん方が非常にいいキャラクターを持っておられましたし、またお母さん、それと意外とお父さんが、実に協力しておられる。この最後の涙も非常に良かった。どれも共通して言えるのは、それなりに頑張らないとうまく行かない事柄を題材に取り上げている。最後のおにぎりのほうは、本当に5日間練習なさるわけですから、なかなかの努力が必要なものだと思います。そういった点も、こちらの興味と感動を呼んだ点ではないかと思います。
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大変、楽しく面白く新鮮に見させていただきました。内容としても、最後の「日頃の努力を神様が見ているよ」というのは、非常にいい言葉だったと思いますけれども、私はよく分かりましたが、今の子どもさんはどこまで分かるのかなと思います。浸透すれば、本当にいいことだと思います。
先程来ありました、どうもTIMと神様を重ねているようですけれども、これは重ねてはいけないと私は思います。神様の使いという意味合いだろうと思いますが、使いと言ってはいけません、代弁者と言いますか、その代わりを彼らがやっているのだという理解は出来るが、どうも重なってしまう。広島らしさというものですか。たとえばトラック引きの相手が、なぜ、カープの選手やサンフレッチェの選手じゃないのかと思うのです。それが広島らしさの、ある種らしさじゃないかなと私は感じます。それからもう一つ気になるのは、こういうチャレンジ番組の場合よくあるんですが、世の中の見方というのは、負けか勝ちなんですね。それを近所の人達や友だちが見ていて、どう受け取るか。そのフォローアップというのが、一番肝心なところではないかと思います。こういう番組をやる場合、それは本当に配慮していかれないと、お笑いで済まない。全国系であればお笑いですみますけれども、地域では済まないのではないかなと、それをちょっと感じます。
そこをもう少し、TIMさんがしっかりフォローをしていただき、本当に負けた時の悔しさと、それから次に頑張るんだというストーリー性を、もう少し盛り込んでやっていただければ地域の中でも根づいていくと思います。
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私もこういう番組を初めてみました。率直に言って、若干戸惑いがないことはない。それはマスコミというのは、ある程度、社会規範を強制する規範を持っていますので、メディアに出て来る人物の服装とか物の言い方というのは、その時代、社会というものの、ある一定の価値基準というものを作っていくんですね。ですから、番組を作る側が一定の責任を持つということに当然なります。そういう観点から見ると、これはまあお笑いなんだからと済ませられない部分というのは、やはり率直に言ってあるだろう。
現在の社会というのは、そういう社会規範を好むと好まざるとに関わらず、マスメディアが握っているというところの重みというのは、視聴率が高かった、低かったということよりも、もっときちんと考えていかなきゃならないと私などは思いました。
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あれだけ周りの人達を引っ張っていくような会話がどんどんできるというのは、そうざらにいないんじゃないかなというふうに思いました。広島でこのような人材を探すのは、ちょっと難しいんじゃないかなという気がします。
ですから、広島らしさというものを持っているバラエティに富んだ人を持って来るということで、広島らしさは大いにアピールできるというふうに私は思います。
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その他、
一般的な報道もさることながら、災害報道、特に気象・防災情報について、生活している側から見ると、自分の身の周りの問題について非常に敏感ですから、そういったことに対する情報を随時流すようお願いしたいと思います。
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尾道の校長、教育委員会次長の自殺報道に関連して、広島の教育問題というのは、かなり時間をとって長く続けていかなければいけない問題を多く含んでいると思います。こういう事件があった時だけバッとやるのではなくて、長く追い続けていくような、そういう番組作りというのを考えていただきたいと思います。等のご意見・ご感想をいただきました。
平成15年7月22日 中国放送番組審議会
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出席委員は
委員長:生和秀敏
副委員長:久保田文也 三好久美子
委員:野村純孝 上田みどり 山坂淑子 久笠信雄 丸本たかし 黒木義昭 岡本 彰
以上、10名の皆さんです。 |
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