第469回中国放送番組審議会の審議の概要

(於 中国放送役員会議室)

第469回中国放送番組審議会は、12月17日に開催されました。
本年最後の審議会は、いつもの番組審議に代えて、年末年始の番組編成についての説明に続いて、この1年のRCCの放送について審議委員の皆さんから総括していただきました。

(ラジオ局長、テレビ局長から年末年始の番組編成について報告)

(委員長)
質問・御意見があればお出しください。

  • (A委員)
    ラジオとテレビの両方を放送している局だから伺いたい。ラジオドラマの再放送を年末の28・29日午後8時から放送するという事ですが、午後8時はテレビのゴールデンタイムでラジオは余り聞かれない時間帯です。もっと多くの人が聞き易い時間に放送することは出来ないのですか。
    • (R局長)
      ラジオが一番聞いて頂けるのは朝と夕方で、慌しい時間帯なんです。ということは、こうしたドラマを聞いていただくには相応しくない時間帯でもある。

  • (B委員)
    広島カープや駅伝の放送はありますが、今年2部落ちが決まったサンフレッチェはやらないのですか?
    • (テレビ局長)
      RCCはJ2落ちの危機が云われた10月から最後の3試合応援企画を組み、アナウンサーと共に応援を展開しました。チケットはRCC持ちでサンフレッチェからも感謝されました。RCCは地域応援放送局を標榜しています。J2に降格したからこそ応援するつもりです。

  • (C委員)
    いつも感じることですが、この時期どの局も番組のお祭り的企画が多く変わり映えがしない。クリスマスとかお正月にしても、ニュースでは地元の話題を取上げているが中継などはない。例えばイルミネーションにしても神戸だけじゃなく広島にもある。年末年始の宮島を取上げるなど、広島の風景が見たい。そのほうがインパクトがある と思います。
    • (テレビ局長)
      今年の正月は、開局50年ということで生中継をしましたが、諸般の事情から来年は予定していません。

(委員長)
続いて、この1年間のRCCの放送についてネット・ローカル両面から御意見を伺っていきます。
  • (A委員)
    海外取材番組の「ウルルン滞在記」はタレントなどワンパターンだなと感じる所もあるが、取材先の国の家族に多様性があって「ながら族的に」ではあるが最後まで見てしまう。「ガチンコ」という番組は一言でいえば下品でワンパターン!見たいとは思わない。夕方のワイド番組についてはキャスターがもう少し個性を出した方が良いのではないか。ラジオドラマ「潮騒の彼方から」や「原爆小頭症」のドキュメンタリーの制作は中国放送の良心的な面が良く出ている。民放ではあるが、このような番組を続ける余地というか環境を維持して欲しい。


  • (D委員)
    若者を対象にした番組が多すぎる。もっと団塊の世代が見られる番組が増えていけば良いと思う。それぞれの年代の好奇心に応えられる番組を制作編成して欲しい。ローカル番組は、ヤード跡地や広島空港のフォレストヒルズ問題を継続的に取材しており評価出来る。今後、地域へ提言する所まで持っていければと思います。スポーツが広島を元気にする側面が大きいと感じるので、これから電波と新聞が連携して例えばサンフレッチェを1年でJ1へ復活させるためにどうするか考えていかなくてはいけない。


  • (B委員)
    ネット番組は、「世界ふしぎ発見」「ニュース23」などを良く見ているが、かつてドラマのTBSといわれたが最近は元気がないように感じる。
    ニュースも世相を反映してか元気がない。また、ニュースは時間がもう少し長くて良いのではないか。キャスターが言いたいことがあるのに云えないような感じを受ける。
    ローカルでは、非常に良くやっておられると思います。ラジオは良心的な番組制作もしているし、民放の命である多様な番組作りをしている。テレビは儲かる番組と儲からない番組のバランスを上手にとって頂きながら、地域に山積している問題を取材し、報道していただきたい。


  • (D委員)
    月曜の「2時間ドラマ」は好きで良く見ている。それから「渡る世間は鬼ばかり」はついつい見てしまう。「ウルルン滞在記」はちょっと大袈裟過ぎる所があってどうかと思います。私としては、見応えのある2時間ドラマを他にも放送して欲しい。ローカル番組については、外部タレントを使いすぎる。若い人にはウケルのかも知れませんが、何でもかんでもタレントを使うというのは如何なものでしょうか。


  • (E委員)
    時間的にドラマは見ることが出来ないので、情報番組とかニュース、海外取材番組を見ているが、民放ニュース番組はキャスターの主観が入るパートは見ないことにしている。他局と違う独自性のある番組を編成して欲しい。ローカル番組で夕方のワイド「ごじテレ」が深夜に再放送されているが、何か理由があるのですか。
    • (テレビ局長)
      情報系の番組ですから、夕方見ることが出来なかった方たちのニーズがあるのではないか。それと番組を1回だけじゃなく再利用するメリットもあります。

  • (E委員)
    深夜番組のKEN−JINは面白い時とそうでない時のギャップが大きい。
    経済番組「Eタウン」は内容のある番組なので、こういう番組こそ深夜に再放送して欲しい。 


  • (F委員)
    ニュースについて云えば、期待するものとしては事実を忠実に伝えて貰うということですが、それだけではなくキャスターのコメントも楽しみの一つではある。民放は、コメントはするけれども解説はしない。少し堅くなるかもしれないが解説番組があってもいいのではないか。RCCはテレビとラジオの両方がある。それぞれの特徴を生かしながらテレビとラジオをミックスした何か面白いことができないかなと思う。
    ラジオのワイド番組は、視聴者と交流しながら制作している。FAXやメールを巧みに採り入れながら動きのある番組になっている。
    番組からは外れますが、アナウンサーの育成をお願いしたい面があります。かつて視聴者にとってテレビ・ラジオは別世界と思っていたが、現在は共に作る時代になってきた。そんな状況の中、最近は半分芸能人気取りの所が見受けられる。ちょっと違うのではないか。アナウンサーとしての認識・技量を見つめ直す必要がありはしないか。若い人達にRCCのアナウンサーになりたいと思わせる、人としての魅力を磨き期待される人間像!そんな存在であって欲しい。


  • (G委員)
    審議委員として余りテレビを見る機会がないことを申し訳なく思っていますが、「世界ウルルン滞在記」は、感動的で自分を忘れさせてくれるし、現実からタイムスリップ できる所がある。「さんまのスーパーからくりTV」はおもしろいが、お年寄りや酔っ払いが出てくるコーナーは何かいなと思う。ヤラセにしても子供たちが見て、これが現実だと思われたら困る。
    私はスポーツに関係していますので、番組から離れますが広島にはカープにサンフレッチェにアマチュアスポーツとスポーツが盛んですが、特にJ2に降格が決まったサンフレッチェは、来年試合数が増えて試合地域が広がります。
    ということは、来年観客は半分に減ると思います。地元がどう応援出来るか。マスメディアは、痛い所にも手を突っ込んで問題提起する形で報道して欲しい。アマチュアスポーツは、例えば国体など取材に来て欲しい。選手達にスポットを当て報道することが大きな力、励みになると思います。
    ローカル番組については、RCCは「宮島トンボ」や「たそがれの八幡湿原」など自然をテーマにした素晴らしい番組が少なくなかった。
    今風にばかり走らないで、硬軟のジャンルをキチッと分けて、良い所も悪い所も出しながら自社制作していただきたい。「Eタウン」など分かり易くていい番組だとおもいます。テーマをどう決めるかも含めて、しっかり追いかけて伝えて欲しい。


等の御意見を頂きました。

平成14年12月17日
中国放送番組審議会
出席委員(敬称略)
委員長
上田 良文
 
副委員長
久保田文也
 
委  員
三好久美子
清水 恵

青木暢之
久笠信雄

山坂淑子
奥原祥司
以上、8名の方々です。

以  上

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