第454回中国放送番組審議会の審議の概要

(中国放送役員会議室)

 平成13年7月24日に開かれた第454回中国放送番組審議会は、7月5日に放送しましたTV番組「注目!参議院選広島立候補予定者が激論」について合評しました。
この番組は、小泉総理の個人的な人気と高い支持率から、政治や選挙に対する一般有権者の関心がこれまでになく高まっていること加えて、参院選広島地方区は6人が立候補する激戦区となっています。そこで、いち早く有権者に判断材料を提供しようと公示前に立候補者に公開討論会形式で政策や考え方を聞いたものです。
主な発言は次の通りです
  • 時期的・内容的にも良かった。テレビだとその人の表情が良く出るので本音かどうかがよく判って良い。ただし、質問が優等生的だったのではないか。立候補者の人柄をもっと引き出すような質問をして欲しかった。
  • 構成とか1時間という放送時間は限界なのかな。質問に対して1分間のメッセージでは伝わりにくい。それぞれの主張を対比させて見せるなど工夫が要るのではないか。質問項目も建前的なものではなく、候補者の違いを浮き彫りにするような質問をすべきだ。立候補者の経歴はもう少し詳しく出して欲しい。そうすれば、より候補者のことが分かる。放送時間が平日の夕方というのはどうか?みんなが見ることが出来る時間帯に放送すべきだ。
  • 一問一答形式で、淡々と進んだとの印象が強い。もっと掘り下げないと面白みに欠ける。
  • このような企画番組は、どんどんやって行く必要がある。立候補者も憲法問題など自分の意見を明確に述べており、大きな変化を感じる。
  • 番組が建前論に入って抜け出せなかった。本音をどのように、何から引き出すか工夫がいる。例えば、観客を入れて公開討論形式にして、ストレートな質問をすれば答え方にも個性が現れる。又会場の声・反応が有るほうが立候補者も反応がわかり変わっていくのではないか。
  • ローカル局として、是非ものとしてやるべきだ。立候補者の話しが纏めて聞ける。ただし質問項目については、選択がどうだったかの思いは残る。時間的な制約はあるだろうが全て見せて欲しかった。全体的には堅い感じがした。一般の有権者に近い声というか、それこそ聖域なき質問をすべきで立候補者への均等な時間にこだわる必要はないと思う。アナウンサーでは、聞きずらいとなれば、誰か他の人を連れてきてもっと切り込んだ形で立候補者に遠慮しない形で質問を投げかけ、本音を引き出すべきだ。放送局に対しては、今後選挙が身近になったと言われる努力を重ねて欲しい。
などのご意見ご感想をいただきました。

*その他のご意見として、
  • TV界全体に対して、暴力シーンを放送するのは止めて欲しい。また、ゴルフ中継で煙草を吸うシーンや女性を撮る時、お尻から撮影するのもカットして欲しい。アメリカでは、スポーツ選手がタバコやお酒を飲むシーンは出さないことになっている。

出席委員(敬称略)
委員長
上田 良文
 
副委員長
桑田  整
 
委  員
田坂 貢二
大塩  俊

安藤 欣賢
久笠 信雄

野村 純孝
丸本たかし

上田みどり
 

以  上

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