（中国放送役員会議室）

６月２６日に開かれた第４５３回中国放送番組審議会は、６月１１日に放送しましたラジオ番組「ガッツ！ラジオ　叫べ平社員！！」と６月１３日に放送しましたテレビ番組「グリコンのススメ〜買い物で変わるこれからの環境」について合評しました。最初に、テレビ番組「グリコンのススメ」です。この番組は、価格や品質に加えて自然に優しい商品を販売している商店を調査し「あらら！おどろき発見ガイド２００１」という一冊のガイド本に纏め、店頭販売するまでのボランティアグループの活動を描いています。主な発言は次の通りです。 グリーンコンシューマーひろしまの活動を追って、環境・食品添加物・包装問題など視聴者に提起している。これはこれで良いのではないか、但し運動の輪を広げようとしても無理だと思う。正論はいくらでも言える。行動に繋げる為には損得計算をはっきり見せることが必要だ。 通り一遍の作りになっている。食品包装を追うのかと思えば、安全性に行ったりと多岐にわたるグリーンコンシューマーひろしまの活動風景を追っているが、一つのテーマを深く　追求した方が何のススメか分かるのではないか？ やれば出来る、良いんじゃないでしょうか。福山でも取り組む動きがあるが、エコのようなテーマはTVと新聞が同時進行でやればズレが無く効果が上がる。 環境問題については、市民と行政をみても全てバラバラなんです。リサイクルにしてもコストを抱えないと成り立たない。ガイドブックを発行することも良いんですが、消費者の意識が変わりリサイクル商品は高いけど買うところまでいかないと環境問題の将来は明るくないと思う。 番組的には、これを買ってくださいなのか？何をすればいいのか分からない不満が残る。「グリーンコンシューマーひろしま」というボランティアの紹介になっていた。視聴者に、明るく刺激を与える啓蒙活動と見ればいいのではないでしょうか。とにかく、２度３度と継続することが大事！頑張ってください。

続いて、ラジオ番組「ガッツ！ラジオ　叫べ平社員！！」について合評しました。この番組は、自称　天才横山アナが車で営業活動をしている２０〜３０代の男性をメインターゲットにリスナーからのリアクションを採り入れながら進めるトークバラエティ番組です。主な発言は、次の通りです。 このような番組を批評するのは、難しい。若者の興味に沿った面白い番組だしさすがRCCのアナウンサーだと思う。ただし、２０〜３０代を相手の下ネタならいいのかもしれないが年配者にはどうでしょうか、まあ、このようなキャラクターでリスナーの元気が出るなら、いいのじゃないか。 小沢昭一的こころという番組が、いいノリで面白くよく聞いていたがここでの下ネタは納得できる感じがした。この番組で、万引きについて話したが、あの言い方では万引きが悪いことじゃないようにと聞こえる。公共放送として如何なものか？女性や万引きなどに対するパーソナリティーの基本的な姿勢に問題があるのではないか。 TVとラジオとの違いで、ラジオは１人で聴くメディアだ。５０歳だけど、共感を覚えながら面白く聞いた。アナ―キーな所がないと面白くない１人でニヤッと笑いながら聴くなら特に驚くことではない。 表紙と中味の違いを感じた。それと楽屋オチが多すぎる。楽屋オチほど前進しないものは無い、一番嫌なものだ。叫ばせるなら会社で有りそうなこと、成る程と思わせるもう少し普遍性のある所で平社員の叫びを聴きたいと思った。 娯楽には、刹那主義と将来につながるものと二つある。残っていくのは、後者だ。刹那主義は面白いが、これでいいのかという問題は残る。２０〜３０代の若者がこの番組でウサを晴らしていいとは思わない。RCCの基本スタンスはなにか？の問題でしょう。

＊その他については、 小泉内閣が誕生して、都議選をはじめ政治への関心が高まっているがRCCとしても中国地方のリーダーなり立候補者個々の考え方など放送で取上げて欲しい。 大教大付属池田小学校の児童殺傷事件の報道で被疑者の実名報道がなされているが、その理由と中国放送としてキチンとしたスタンスをとっているのか？との質問が出されました。

＜見解＞ 中国放送としては、参議院選挙についてはEタウンや選挙特番で放送していく。児童殺傷事件の実名報道についてですが、ニュース番組で県・市の対応など地ダネ化する形で報道している。実名報道については、病歴報道もあり一方で世論もある。悩ましい問題ではあるが、ネットRCCとも実名報道している。

出席委員（敬称略）
委員長		上田　良文
副委員長		久保田文也
委　　員		三好久美子		田坂　貢二
		安藤　欣賢		久笠　信雄
		野村　純孝		上田みどり

以　　上

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