(中国放送役員会議室)
5月22日に開かれた第452回中国放送番組審議会は、4月30日に放送しました海外取材テレビ番組 三村敏之 夢紀行 「メジャーリーグの風、広島へ」について合評しました。
この番組は、広島市が所有する東広島駅貨物ヤード跡地の活用策の一つとして、老朽化した広島市民球場に代わる新球場の建設案が浮上したことから、RCC野球解説者 三村敏之さんをレポーターにメジャーリーグの球団を抱えるボルチモア、クリーブランド、シアトル、サンフランシスコの各都市を巡り現状を取材、報告する形で制作されています。そこで明らかになったのは、球場を中心に周辺の再開発を行い見事に賑わいを取り戻し、都市の活性化に成功した姿でした。アメリカ大リーグの主流は、野球は自然の中でやるもの!人工芝より自然芝!ドームよりオープンスタジアム!そして、地域のロケーションを生かしながら特徴のある球場建設でした。
主な発言は、次の通りです。
- 「東広島駅貨物ヤード跡地問題が注目されている時期なのでタイミング的に良かった。内容的にも夢を与える作りになっていた。」
- 「三村キャスターを起用したのはよかった。映像もテンポよく全体のイメージが掴み易く、面白く見ることができた。」
- 「広島にはドームではなくオープンスタジアムをと、番組が方向付けをしているのかなと思える。内容的にはカープの位置づけ、あるいはカープの顔が見えない。球団への取材が必要だったのではないか?日本のプロ野球界も1リーグになるかも知れない状況がある。広島カープが生き残れるかどうか?球場ができればいいのか?今後広島市を巻き込んでいかなくては生きていけないのではないか?」
- 「野球ファンでなくても面白く見ました。野球がなくても食事が出来たり、寝そべってゆったり過ごせ、音楽なども楽しめるそんな所が広島にあったらいいですね。」
- 「いずれにしても、2番煎じはして欲しくない。広島の特徴をどう盛り込むか、野球が好きでない人をどう取り込むかを考えなくてはいけない。メジャーが全て良いと見るのは安易すぎる。文化的な面など、きちっと見るべきものは見なくてはいけない」
- 「原点であるアメリカの成功例をみせており、全体的には良い評価を与えられる。今回の番組は三つの視点が描かれていた。一つは、経営で赤字にしない集客努力、二つ目は、プレーヤーにとって身体に良い楽しい球場、三つ目が都市の再開発、これらの点が描かれていた。問題は、アメリカの成功例では古い町並みと再開発が連動して行われている。広島の場合、このギャップをどうするのか問題が残る。ファンでなくてもアピールする球場はどのような球場か、日本のプロ野球の将来も含め続編で描いて貰いたい。」
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出席委員(敬称略) |
委員長 |
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上田良文 |
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委 員 |
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大塩 俊 |
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安藤 欣賢 |
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三好久美子 |
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山坂 淑子 |
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野村 純孝 |
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田坂 貢二 |
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丸本たかし |
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佐竹 利子 |
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久笠 信雄 |
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