(中国放送役員会議室)
5月23日に開かれた中国放送番組審議会は、5月3日に発生した「西鉄高速バスジャック事件」のRCCテレビ・ラジオの報道のあり方について、討議しました。
会議では、この事件のRCCテレビ・ラジオ報道のダイジェストテープを視聴しながら報道デスクから取材の経緯の説明がありました。
まずテレビ報道について、「事件の起こっている現場がゴールデンウィークで混雑する山陽自動車を翌朝5時まで移動し続けるという、これまでに経験のない形の報道となった。
テレビ中継車での放送は思うようにいかなかったが、ヘリコプターからの取材は系列局との連携で、RCCは間断なく映像でとらえることができた。犯人は17歳の少年であることから、少年の顔をとらえた映像を生放送で出すことは自粛し、モザイク加工して放送した」。またラジオ報道については、「事件に動きがある都度、速報やミニ特番として情報を入れ続け、リスナーからの情報提供も呼びかけた」などの説明がありました。
審議内容のあらましは、次の通りです。
- 事件のバスが走る様子をとらえた映像が、そのまま延々とテレビで報道番組として放送される。まさにテレビ報道の威力が発揮された事件だった。
- マスコミが事件の情報を繰り返し放送していくことに対して、少年犯罪が連続していることをみると、これらの報道が彼らの引き金になっている可能性を、科学的に検証していく必要がある。
- RCCはいち早くヘリからの映像で特番を組み、素晴らしい活躍だったが、それ以降の番組はどの局もほとんど同じで、個性がなかった。
- 今日のラジオのテープを聞いてみて、冷静に情報をまとめ随時放送しており、信頼できる情報として伝わってきた。
- 一連の少年事件で、少年全体を凶悪な存在としてとらえるマスコミ表現が目立つが、ひとくくりにするのはよくない。
- マスコミ報道の重要さを局でも改めて考えていただき、今後も背後関係やその後のケアなど、社会問題として取り組んでいただくことを期待する。
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今回の出席者は次のとおりです。(敬称略) |
委員長 |
山下 彰一 |
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副委員長 |
平田 克明 |
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委員 |
見延 典子 |
中畝みのり |
田坂 貢二 |
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山坂 淑子 |
安藤 欣賢 |
白石 勝 |
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