第417回中国放送番組審議会概要
                        (本社3階 役員会議室)

 3月の番組審議会は11日に開かれました。最初にラジオ・テレビの春の番組編成に
ついてRCCから説明がおこなわれ、出席の委員全員の了承を得ました。続いて、3月1
日にテレビ放送された自社制作番組「妹〜マチコさん アフリカへ行く」について審議
しました。
 この作品は、脳性マヒで重度の障害者のマチコさんと、彼女を温かく支える妹、その
夫でミュージシャンの修さんの3人がアフリカ 二ジェールを旅するドキュメンタリー
番組で、家族の愛情や二ジェールの人たちのふれあいなどが描かれています。
 まず、ある委員から「感動的な作品だ。こういう番組は見る方に痛みがあったり、制
作側にも距離をおいて特別扱いしたりしがちだが、自然に見ることが出来た」「マチコ
さんがアフリカへ行き、様々な人に出会い交流したことは、同じような障害を持つ人や
番組を見た人へ大きな勇気を与えるのではないか」との印象が述べられました。一方で
「障害者とその家族の旅の話なのか、ニジェールの国の紀行ものなのか、何を訴えたい
のか分からなかった」との厳しい意見も出されました。さらに、「男性と女性のナレー
ションが入り交じり気になった。はしゃいだ感じを与える女性のナレーションはやめて
男性だけとし、修さんの視点をもっと取り入れた構想の方がよかったのではないか」と
いった指摘もありました。
 これについて、担当者から「ナレーションでマチコさんたちの気持ちを語る方法は避
けたかった。客観的な部分を男女別のナレーションにしてみたが、その仕分けがうまく
出来ていないところがあった。」と説明がありました。
 この他マチコさんの名前は本来の漢字で出す方がよかったのではないか。ニジェール
の音楽家がマチコさんと交流する場面は最も感動的で、もっと長く見たかったという意
見がだされました。
 なお、RCCの番組審議会は4月から今までの毎月第2水曜午後12時開始から、第2火
曜の午後6時30分開始に変更になりました。

 今回の出席委員は
    竹 下  彪     若 本 祐 昭     金 谷 俊 宗
    中 畝 みのり    見 延 典 子     深 見 正 毅 
    竹 田 保 孝 の7名でした。 (敬称略)

 次回の放送番組審議会は4月14日(火)午後6時30分から開催されます。

                                   以上
トップへもどる

Copyright (C) 1998, RCC Chugoku Broadcasting Company. All rights reserved.
E-mail to rcc@rcc-hiroshima.co.jp